昨日は石垣島の四ヶ字(よんかあざ)の豊年祭でした。四ヶ字とは、登野城(とのしろ)・石垣(いしがき)・大川(おおかわ)・新川(あらかわ)の四つの字(あざ)で、石垣島のほぼ「まちなか」といわれる所に位置します。豊年祭は2日間に渡り、初日をオンプール、二日目をムラプールといいます。昨日はムラプールで、踊りやうた、旗頭↓が執り行われました。
各部落・学校・市・会社等の旗頭が、並べて掲げられます。5メートルはあるでしょうこの旗頭を、「さー、さー、さー、さー」という掛け声と共に、青年会の男性が交代交代お腹で支え持ち、徒歩で移動します。たくさんの観客が見守る中、強い風が吹くと勿論旗頭は倒そうになりますが、青年会の方達が必死で支えます。
夕暮れと共に、ツナヌミンが始まります。弁慶と牛若丸の戦いから、引き続き大綱引きが行われるのですが、この綱、豊年祭の前週程前から、真乙姥御嶽(まいつばおたき)と呼ばれる御嶽で、全て人の手によって編まれます。完成した綱は、成人女性が両腕をぐるっとまわした太さ程、長さは100メートルにもなるそうです。
この綱引きですが、今年は西軍の勝利でした。
以前、この真乙姥御嶽のすぐ隣に住んでいました。豊年祭の時期になると、真乙姥御嶽で色々な準備が始まります。夏の石垣、日中から暑い中大綱を編む方々、そして夕暮れからは、太鼓をもった子供たちが練習をし始めます。日中の綱網み作業は過酷ですが、ゆんたくしながら時には笑い声も聞こえて来ました。これが始まると、今年も豊年祭の季節がやってきたのだなと感じます。
そして日が暮れ、旗頭が最後の移動を始めます。
実は、この時が一番好き。
まだうっすらと空に光が残る中、明かりを灯した旗頭が順番に動き出します。昼過ぎから旗頭を支え歩いた青年会の方達は、疲れも見せません。それどころか、それまでよりも力強く旗頭を仰ぎ歩いているように思います。終着点まで。
私は石垣島の行事が大好きです。豊年祭は心待ちにする行事の一つで、ほぼ毎年見に行きます。受け継がれる祭りは迫力があります。そして魅了されます。
八重山は海だけではありませんよ。陸で楽しめる事もたくさん有ります。ぜひ、色んな島の魅力を見に来て下さい。